BL用語一覧【95語】攻め・受けの種類、番・スパダリ・地雷の意味と読み方

「攻めと受けはどっちを先に書くの?」「番(つがい)ってどういう意味?」——BLはあらすじ一行のなかに専門用語が詰まっているため、言葉が分からないだけで作品を選べないということが起こります。このページは、BL作品のあらすじ・レビュー・SNSで実際に使われている言葉を95語集め、カテゴリ別に意味と読み方をまとめた用語集です。先に要点を言うと、最初に覚えるべきは「攻め」「受け」「カップリング」の3語だけで、この3語が分かればほとんどの作品紹介文は読めるようになります。

ジャンル名(学園もの・オメガバースなど)そのものの一覧はBLジャンル・シチュエーション一覧【全21種類】にまとめています。このページは「作品を読むときに出てくる言葉の意味を調べる」ためのページです。

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BLひろばのキャラクター 湊

湊

全部覚えなくて大丈夫。まずは①の言葉だけ押さえれば、作品紹介のあらすじはだいたい読めるよ。

① 攻め・受けの基本と呼び分け

攻め(せめ)

攻めとは、BLのカップルのうち能動的にリードする側のキャラクターを指す言葉です。作品紹介文では必ず左側に書かれ、「攻め×受け」の順が慣例になっています。性格が強気とは限らず、体格や年齢が上とも限りません。押しの弱い攻めや年下の攻めも一般的です。

関連語:受け/リバ/総攻め。タイプ別の呼び名は②攻め・受けのタイプで、左右・リバとの違いは攻め・受けとはで解説しています。

受け(うけ)

受けとは、BLのカップルのうち受け身の側のキャラクターを指す言葉です。紹介文では右側に書かれます。物語の視点人物になることが多く、読者が感情移入する側として描かれるのが一般的です。性格が従順とは限らず、気が強い受けや攻めを翻弄する受けも数多く存在します。

カップリング(CP)

カップリングとは、恋愛関係にあるとみなされる2人の組み合わせのことです。「CP」と略され、「A×B」のように攻めを左、受けを右に書いて表します。公式が描いた関係だけでなく、読者が想像した組み合わせにも使われます。

リバ(リバーシブル)

リバとは、同じ2人のあいだで攻めと受けの役割が入れ替わることを指す言葉です。「リバあり」「リバなし」のように、読む前に確認する人が多い項目のひとつです。リバを好むかどうかは読者によって大きく分かれるため、感想を共有するときは相手の好みに配慮する場面がよくあります。

固定(こてい)/逆CP(ぎゃくシーピー)

固定とは、攻めと受けの役割を入れ替えない立場のことです。「A×B固定」のように使います。逆CPは、同じ2人で攻めと受けを入れ替えた組み合わせ(B×A)を指します。固定派の読者にとって逆CPは避けたい対象になることがあり、この感覚は地雷という言葉とあわせて語られます。

総受け(そううけ)/総攻め(そうぜめ)

総受けとは、1人のキャラクターが複数の相手から想いを寄せられ、常に受け側として描かれる構図のことです。逆に総攻めは、1人が複数の相手に対して常に攻め側になる構図を指します。どちらも人気キャラクターに対して使われることが多い言葉です。

上・下/左・右/タチ・ネコ(攻め・受けの別の呼び方)

「上」「左」「タチ」は攻め、「下」「右」「ネコ」は受けを指す言い換えです。紹介文で攻めを左に書く慣例から「左=攻め/右=受け」と呼ばれます。SNSでは字数を節約するために使われることが多く、意味は攻め・受けと同じです。英語圏の作品では「トップ/ボトム」という表記も見られます。呼び方ごとの違いは攻め・受けとは|左右・トップ/ボトム・タチ/ネコの違いで一覧にしています。

  • サブカプ:主役カップル以外の、脇役同士のカップリング。
  • 攻め×攻め:ふだん攻め役として描かれるキャラクター同士の組み合わせ。どちらが受けになるかが読みどころになる。
  • 夫夫(ふうふ):男性同士の夫婦を表す当て字。結婚後や長年連れ添った2人を描く作品で使われる。

動画で見る|攻め・受けの基本を20秒で

この①の4語は、BLひろばのYouTubeでも短い動画にしています。読んだ意味が合っているか確かめたいときや、人に説明したいときにどうぞ。

BL用語の動画をまとめて見る(全15本)

② 攻め・受けの種類(タイプを表す言葉)

スパダリ

スパダリとは「スーパーダーリン」の略で、容姿・経済力・包容力がそろった理想的な相手を指す言葉です。高収入・高身長・料理上手といった要素をあわせ持つ攻めに使われることが多く、作品タグとしても定着しています。溺愛系の作品と組み合わされやすい呼び名です。

ヘタレ攻め(へたれぜめ)/健気攻め(けなげぜめ)

ヘタレ攻めとは、気持ちを伝えられない、押しの弱い攻めのことです。「攻めなのに主導権を握れない」というギャップが笑いや切なさを生むため、コメディやすれ違いものと相性がよい呼び名です。

健気攻め(けなげぜめ)とは、受けに一途で、見返りを求めずに尽くす攻めのことです。ヘタレ攻めが「押しが弱い」のに対し、健気攻めは「気持ちは強いが、相手を優先して待てる」点が違います。年下攻めやわんこ攻めと重なることが多く、ドラマ「陽キャ集団にいる芹沢は、俺の前だと様子がおかしい」では第2話のサブタイトルにこの言葉が使われています(放送情報サイトでの表記)。

健気受け(けなげうけ)/強気受け(つよきうけ)

健気受けは、想いを我慢したり相手に尽くしたりする受けを指します。切ない展開と結びつきやすいタイプです。強気受けは、言い返す・引かない受けを指し、コメディや両片思いの作品でよく登場します。攻めの側に使う健気攻め(けなげぜめ)は、相手に一途に尽くし、自分の想いを我慢しながら支える攻めを指します。どちらも「受け=おとなしい」という思い込みを崩す呼び名です。

ヤンデレ

ヤンデレとは、好意が強すぎて独占的・危うい言動に向かうタイプのことです。BLでは執着・溺愛系の作品で登場し、監禁や束縛といった重い展開と結びつくこともあります。執着・溺愛ジャンルの作品一覧で実例を確認できます。

作品を探すなら → 執着・溺愛BL漫画おすすめランキング6選

攻めの種類(タイプ別の呼び方一覧)

攻めの種類は、性格・態度・年齢差によって呼び分けられます。上で解説したスパダリ、ヘタレ攻め・健気攻めのほかに、作品紹介やタグでよく見る呼び方は次のとおりです。

  • 俺様攻め(おれさまぜめ):自信家で強引な攻め。受けに振り回されて崩れる展開が定番。
  • ワンコ攻め:明るく懐いてくる、犬のように素直な攻め。年下攻めと重なりやすい。
  • 鬼畜攻め(きちくぜめ):容赦のない言動をとる攻め。シリアスや重めの作品で使われる。
  • 塩対応攻め(しおたいおうぜめ):そっけない態度をとる攻め。内心との落差が読みどころになる。
  • 純情攻め(じゅんじょうぜめ):恋愛に不慣れで一途な攻め。
  • 年下攻め(としたぜめ):年下が攻め、年上が受けの組み合わせ。
  • 年上攻め(としうえぜめ):年上が攻め、年下が受けの組み合わせ。

受けの種類(タイプ別の呼び方一覧)

受けの種類は、性格や物語での立ち位置によって呼び分けられます。上で解説した健気受け・強気受け、複数の相手に対して受けになる総受けのほかに、よく見る呼び方は次のとおりです。

  • 美人受け(びじんうけ):容姿が整っていると描写される受け。
  • 天然受け(てんねんうけ):無自覚に相手を惑わせる受け。コメディと相性がよい。
  • 不憫受け(ふびんうけ):つらい状況に置かれる受け。読者が守りたくなる立ち位置。
  • 王子受け(おうじうけ):完璧に見えるが受け側になるキャラクター。
  • 襲い受け(おそいうけ):受けの側から積極的に迫るタイプ。役割は受けのまま主導権を握る。

攻め・受けのタイプは1つに決まるものではなく、「年下ワンコ攻め」「美人不憫受け」のように組み合わせて使われます。

BLひろばのキャラクター 湊

湊

スパダリやヘタレ攻めみたいに「好きなタイプ」が分かってくると、作品選びがぐっと楽になるよ。人気ジャンルと、好みから選べるページで次の1冊を探してみて。

BLひろばのキャラクター 律

律

ここからは特殊な設定の言葉。作品ごとの世界のルールだから、気になる作品に出てきたときに調べれば十分だよ。

③ オメガバースの用語

オメガバース(ABO)

オメガバースとは、男女とは別にアルファ・ベータ・オメガという第二の性が存在する架空の世界観です。頭文字から「ABO」とも書きます。発情期・番・うなじの噛み跡といった共通ルールを持ちますが、細部の設定は作品ごとに異なるため、決まった正解があるわけではありません。オメガバースの作品一覧から探せます。

作品を探すなら → オメガバースBL漫画おすすめランキング6選

アルファ/ベータ/オメガ

アルファは身体的・社会的に優位とされる性、ベータは特殊な性質を持たない多数派の性、オメガは発情期を持つ性として描かれるのが一般的です。アルファが攻め、オメガが受けに設定される作品が多いものの、これも作品によって扱いが異なります。

番(つがい)

番とは、オメガバース作品で結ばれた相手を指す言葉で、多くの作品ではうなじを噛むことで成立する不可逆な関係として描かれます。一度結ばれると他の相手を受け付けなくなる、という設定が物語の障害になることが多く、オメガバースを読むうえで最も重要な用語です。読み方は「つがい」です。

運命の番(うんめいのつがい)

運命の番とは、匂いなどで互いに強く惹かれ合う、特別な組み合わせを指す設定です。出会った瞬間に相手が分かる、他の相手では満たされない、といった描かれ方をします。すれ違いや身分差と組み合わせて使われることが多い設定です。

ヒート(発情期)

ヒートとは、オメガに周期的に訪れる発情期のことです。抑制剤で抑える、アルファのフェロモンに反応してしまう、といった描写があり、2人の関係が動くきっかけとして使われます。

  • うなじ:番を結ぶために噛む部位。多くの作品で、噛まれることが関係の決定打として描かれる。
  • フェロモン:アルファ・オメガが放つ匂いの設定。相性や運命の番を示す手がかりになる。
  • 抑制剤(よくせいざい):ヒートやフェロモンを抑える薬。効かなくなる展開が転機になることが多い。

④ Dom/Subユニバースの用語

Dom/Subユニバース(ドムサブユニバース)

Dom/Subユニバースとは、Dom(支配的な第二の性)とSub(従属的な第二の性)が存在する世界観です。オメガバースが「番になる」ことを軸にするのに対し、Dom/Subは「支配と従属の関係を結ぶ」ことが物語の中心になります。Dom/Subユニバースの作品一覧から探せます。

作品を探すなら → Dom/Subユニバースの解説とおすすめBL漫画

Dom(ドム)/Sub(サブ)

Domは命じる側、Subは従う側の第二の性です。Domが攻め、Subが受けに設定されることが多いものの、Dom性になじめないDomや、Subであることを受け入れられない主人公など、設定に葛藤する描き方が作品の見どころになります。

Switch(スイッチ)

Switchとは、相手によってDomにもSubにもなれる性のことです。DomかSubかの二択ではない立ち位置のため、複雑な関係を描く作品で使われます。

コマンド

コマンドとは、DomがSubに向けて出す命令のことです。Subはコマンドに抗いにくいという設定が一般的で、意図せずコマンドを出してしまう場面が物語の起点になることがあります。

  • グレア:Domが放つ威圧。Subを従わせる力として描かれる。
  • プレイ:DomとSubが関係を結ぶ行為の総称。扱いの深さは作品によって差がある。
  • ケア:プレイのあと、DomがSubを落ち着かせる行為。関係の信頼を示す場面として描かれる。

⑤ BLと隣接ジャンルの呼び分け

BL(ボーイズラブ)

BLとは、男性同士の恋愛を描く創作ジャンルの総称です。1990年代に商業ジャンルの呼び名として定着し、現在は漫画・小説・ドラマ・アニメを横断する言葉として使われています。詳しくはBLとは?はじめてのBLガイドで解説しています。

やおい

やおいとは、「ヤマなし・オチなし・意味なし」の略とされる、男性同士の関係を描く二次創作ジャンルの呼び名です。同人の分野で使われてきた歴史があり、現在は「BL」が一般的な呼称になったため、やや古い言い方、または同人寄りの文脈で使われる傾向があります。

JUNE(ジュネ)/少年愛(しょうねんあい)

JUNEは1970年代後半に創刊された雑誌名に由来し、耽美的・文学的な作風を指す言葉です。少年愛は1970年代の少女漫画で描かれた耽美的な関係を指す歴史的な用語です。どちらも現在のBLの源流とされますが、やおいとの厳密な線引きは論者によって見解が分かれます。

ブロマンス

ブロマンスとは、brother(兄弟)とromance(ロマンス)を組み合わせた言葉で、男性同士の性的関係を含まない親密な絆を指します。恋愛として描かれない点がBLとの最大の違いで、海外では同性愛と区別するために使い分けられます。日本でも「BLではないが関係性が濃い作品」を指して使われます。

ニアBL/ライトBL

ニアBLは、恋愛として明言されないものの、BL的な関係性が読み取れる作品を指します。ライトBLは、性的描写を抑えた読みやすいBL作品を指します。どちらもBLを読み慣れていない人が入口として選びやすい呼び方です。

  • メンズラブ(ML):成人男性同士の恋愛を描く作品を指す呼び方。BLとほぼ同義で使われることもある。
  • GL(ガールズラブ):女性同士の恋愛を描くジャンル。BLと対になる呼び方。
  • TL(ティーンズラブ):女性向けの男女恋愛作品を指すジャンル。オメガバースはBL・TLの両方で使われる。
  • ノンケ:同性愛の指向を持たない人物を指す言葉。「ノンケ攻め」のようにキャラクター設定として使われる。
  • 創作BL:既存作品を下敷きにしない、オリジナル設定のBL作品。一次創作BLとも呼ぶ。
  • 耽美(たんび):美しさを主題に置いた作風を指す言葉。中国発のBL小説を指す「ダンメイ」も同じ字を使う。

⑥ 商業BL・同人・出版の言葉

商業BL/同人誌(どうじんし)

商業BLとは、出版社が刊行し書店や電子書店で販売されるBL作品のことです。同人誌は、作者やサークルが自主的に制作・頒布する本を指します。同じ作家が両方で活動することも多く、商業デビュー前の作品が同人誌として存在する場合もあります。

二次創作/一次創作

二次創作とは、既存の作品のキャラクターを使って新たに作る創作のことです。一次創作は、自分で設定から作るオリジナル作品を指します。「総受け」「逆CP」といったカップリング用語は、もともと二次創作の分野で使われてきた言葉です。

  • アンソロジー:複数の作家の短編を1冊にまとめた本。
  • レーベル:出版社内のBL作品のブランド名。作風の傾向がレーベルごとに異なる。
  • 単行本(たんこうぼん):雑誌やWeb連載をまとめた1冊。「全◯巻」の数え方の単位。
  • 単話・分冊版(たんわ・ぶんさつばん):1話ずつ配信される電子書籍の形式。単行本より早く読めることがある。
  • 電子限定(でんしげんてい):電子書籍版だけに付く特典。描き下ろし漫画が付くことが多い。
  • 描き下ろし(かきおろし):単行本化にあたって新たに描かれたページ。後日談が多い。
  • 特典ペーパー:書店ごとに配布される小冊子やイラストカード。
  • コミカライズ:小説やゲームを原作として漫画化すること。
  • ノベライズ:漫画や映像作品を原作として小説化すること。
  • 試し読み(ためしよみ):購入前に一部を無料で読める仕組み。多くの電子書店で用意されている。

⑦ 映像・音声メディアの言葉

BLCD(ドラマCD)

BLCDとは、BL作品を原作とした音声ドラマのことです。声優が演じる掛け合いで物語を楽しむ形式で、人気作ほど制作されやすい展開です。当サイトでもオリジナルBLボイスドラマを公開しています。

実写化(じっしゃか)/2.5次元

実写化とは、漫画や小説を俳優が演じるドラマ・映画にすることです。2.5次元は、二次元のキャラクターを俳優や声優のパフォーマンスで表現する舞台などを指します。放送中・配信中のBLドラマはBL放送カレンダーで確認できます。

  • ボイスドラマ:音声のみで構成されたドラマ。BLCDとほぼ同義で使われる。
  • シチュエーションCD:聴き手に語りかける形式の音声作品。
  • メディアミックス:1つの原作を漫画・小説・音声・映像など複数の形で展開すること。
  • 原作(げんさく):メディア展開のもとになった最初の作品。BLでは漫画・小説のどちらもある。
  • 主題歌(しゅだいか):作品のオープニング・エンディングに使われる楽曲。BLドラマ・アニメの主題歌一覧で確認できる。

⑧ 海外BLの呼び方

タイBL

タイBLとは、タイで制作されたBLドラマ・作品の総称です。連続ドラマとして制作され、俳優ペアが作品を越えて活動することが多いのが特徴とされています。日本でも配信を通じて視聴者が広がりました。

  • 韓国BL:韓国で制作されたBLドラマ・ウェブ漫画。短編ドラマとして配信される形式が多い。
  • 中国BL(耽美・ダンメイ):中国発のBL小説やその映像化作品。恋愛描写を抑えて制作されることがある。

⑨ ファン・SNSで使われる言葉

腐女子(ふじょし)

腐女子とは、男性同士の恋愛を描いた作品を好んで楽しむ女性ファンを指す俗称です。もとは自虐的なニュアンスを含む自称として広まり、現在はファン層を表すカジュアルな呼び方として定着しています。他人に対して使うと失礼にあたる場合があるため、自称として使われることが多い言葉です。

地雷(じらい)

地雷とは、読むと強く不快になるため避けたい要素のことです。逆CP・浮気・バッドエンドなど、何が地雷になるかは人によって大きく異なります。SNSで作品を紹介するときに「地雷がある方は注意」と添えるのは、この個人差を前提にしたマナーです。

解釈違い(かいしゃくちがい)

解釈違いとは、キャラクターやカップリングの描かれ方が自分のイメージと異なり、受け入れがたいと感じることです。公式展開に対しても二次創作に対しても使われます。良し悪しの評価ではなく「自分には合わない」という主観の表明として使われる点が特徴です。

推し(おし)/沼(ぬま)

推しは特に強く応援しているキャラクターや作品、沼は特定の作品やジャンルにのめり込んで抜け出せない状態を指します。「BL沼」「◯◯沼にハマる」のように使われます。

  • 腐男子(ふだんし):BLを好んで読む男性ファンを指す呼び方。
  • 夢女子(ゆめじょし):自分や自作キャラクターと作品キャラの関係を楽しむファン。腐女子と兼ねる人も多い。
  • 雑食(ざっしょく):カップリングを固定せず、幅広く楽しむ立場。固定の対義的に使われる。
  • 同担拒否(どうたんきょひ):同じ推しを応援する他のファンと関わりたくない立場。
  • 尊い(とうとい):感動や愛おしさが極まったときに使う感嘆の言葉。
  • 萌え(もえ):キャラクターや関係性に強く心を動かされる感覚を表す言葉。
  • 布教(ふきょう):好きな作品の魅力を周囲に熱心に勧めること。
  • 供給(きょうきゅう):公式から新しい情報やグッズが出ること。「供給がある/ない」と使う。
  • 履修(りしゅう):作品を最初から読む・観ること。「履修済み」と使う。
  • ネタバレ:結末や重要な展開を先に知らせてしまう情報。注意書きを添えるのがマナーとされる。
  • 既読・未読(きどく・みどく):すでに読んだ作品/まだ読んでいない作品。ネタバレ回避の目印として使う。

⑩ 作品を選ぶときに見る表記

R18/全年齢

R18は性的描写を含む成人向け作品、全年齢は性的描写を抑えた作品を指す表記です。電子書店やアプリでは購入前にこの区分が示されるのが一般的です。BLを読み始める段階では、全年齢向けやライトBLから選ぶという方法もあります。

結末(エンド)の表記

ハッピーエンド(ハピエン)は2人が結ばれる結末、バッドエンドは結ばれない結末、メリーバッドエンド(メリバ)は見方によって幸福とも不幸とも取れる結末を指します。結末の傾向から作品を選ぶ読者も多く、BLジャンル一覧に呼び方をまとめています。

  • 既刊(きかん):すでに刊行されている巻。「既刊◯巻」で作品のボリュームが分かる。
  • 完結(かんけつ):物語が最終巻まで終わっている状態。一気読みしたい人が確認する項目。
  • 連載中(れんさいちゅう):続きが刊行され続けている状態。
  • 電子書籍(でんししょせき):電子書店やアプリで読める形式。BLでは電子先行・電子限定の作品も多い。

ジャンル・シチュエーションの呼び名【全18種】

ジャンル名は用語というより「作品の分類」です。ここでは一覧だけを示します。意味と読み方の詳しい解説はBLジャンル・シチュエーション一覧【全21種類】を、レビュー数で見た人気順はBL人気ジャンルランキング【全18種】をご覧ください。

用語のつながりで覚える

BL用語は単語ごとに覚えるより、つながりで理解したほうが早く身につきます。

  • 役割の流れ:攻め → 受け → リバ(役割が入れ替わる)→ 固定(入れ替えない立場)→ 逆CP(入れ替えた組み合わせ)→ 地雷(受け入れられない要素)
  • オメガバースの流れ:オメガバース → アルファ・ベータ・オメガ → ヒート(発情期)→ うなじ → 番 → 運命の番
  • Dom/Subの流れ:Dom/Subユニバース → Dom・Sub・Switch → コマンド → グレア → プレイ → ケア
  • 呼び名の流れ:BL → やおい・JUNE・少年愛(歴史的な呼び名)→ ニアBL・ブロマンス(恋愛として描かれない隣接領域)
BLひろばのキャラクター 律

律

僕も最初は「攻め」「受け」から湊に教わったんだ。言葉がわかってきたら、実際の作品を観てみるのがいちばん早いよ。

BLひろばのキャラクター 湊

湊

YouTubeには、律の「どれから見ればいい?」から始まるBLアニメ8選の回があるよ。入りやすい順に並べてあるんだ。作風から探すならBLジャンル一覧も使ってみて。

【BLアニメ】はじめてでも入りやすいBLアニメ8選の紹介動画用語のあとは作品で【BLアニメ】はじめてでも入りやすいBLアニメ8選12:45/ギヴン・世界一初恋・純情ロマンチカ ほか

よくある質問

Q. BL用語で最初に覚えるべきものは何ですか?
A. 「攻め」「受け」「カップリング(CP)」の3語です。作品紹介文は「攻め×受け」の順で書かれるため、この3語が分かればほとんどのあらすじが読めるようになります。

Q. 「攻め」と「受け」はどちらが先に書かれますか?
A. 攻めが先(左)です。「A×B」と書かれていれば、Aが攻め、Bが受けを表します。

Q. BLの「上」「下」はどういう意味ですか?
A. 「上」が攻め、「下」が受けを指す言い換えです。同じ意味で「左・右」「タチ・ネコ」も使われます。SNSで字数を節約するときによく使われる表現です。

Q. 「リバ」と「固定」の違いは何ですか?
A. リバは同じ2人のあいだで攻めと受けが入れ替わること、固定は入れ替えない立場を指します。どちらを好むかは読者によって分かれるため、作品を紹介するときに明記されることがあります。

Q. オメガバースとDom/Subユニバースは何が違いますか?
A. オメガバースはα・β・Ωという第二の性があり、発情期(ヒート)と番(つがい)を軸にします。Dom/SubはDomとSubという第二の性があり、コマンドやグレアなど支配と従属の関係を軸にします。大まかには「番になる」のがオメガバース、「支配と従属の関係を結ぶ」のがDom/Subです。

Q. 「BL」「やおい」「JUNE」「少年愛」はどう違いますか?
A. BLは現在の一般的な総称、やおいは同人分野で使われてきた呼び名、JUNEと少年愛は1970年代に生まれた耽美的な作風を指す歴史的な用語です。ただし境界には諸説があり、厳密な線引きはされていません。

Q. 「ブロマンス」はBLに含まれますか?
A. 含まれません。ブロマンスは男性同士の性的関係を含まない親密な絆を指す言葉で、恋愛として描かれない点がBLとの違いです。恋愛として明言されないがBL的に読める作品は「ニアBL」と呼ばれます。

Q. 「地雷」とはどういう意味ですか?
A. 読むと強く不快になるため避けたい要素のことです。逆CP・浮気・バッドエンドなど、何が地雷になるかは人によって異なります。

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※語数は、見出しまたは箱条書きの見出し語として立てた語の数です(「固定/逆CP」のように対で解説しているものは1語と数えています)。本用語集は、BLレーベル・電子書店の公式表記や複数のBL情報サイトを横断的に参照し、編集部がまとめ直したものです。用語の解釈には諸説があり、作品ごとに設定が異なる場合もあります。あくまで一般的な理解の目安としてご活用ください。